1999年・司書講習の思い出

 図書席司書の資格を持っている方はかなりいると思うが、やはり普通2年かけて取るものを2ヶ月で、というのだからキツかった(年齢的に?)。一日7H同じ教室に、お盆も返上で毎日通う。三、四日おきに試験があり、全ての教科で合格しないとパア。受講料や教科書代も高い!し、交通費・食費もバカにならない。いい席につく為早い時間からバス停や、開かないコンピュータールームの前には行列。こんなに長期間勉強を続けたのは、車校以来のことではないだろうか。年齢・性格的にも本当に様々な生徒。狭い女子大だった私には想像も付かない、広大な広大な敷地。間違えてて男子トイレに入る私。日本件名標目表や日本十進分類法(広辞苑2冊分の重さ)を抱えて移動・・帰宅・宿題。思い出しても疲れる。ダイエットもしてないのに2kgやせました(戻りつつある)。
 もちろん楽しい事もありました。開講日から友だちを作って、4人グループで行動。名古屋の地下鉄で一番メジャーなラインを毎日使って、初めて「東山線のラッシュ」を味わう。タブレット菓子で眠気と戦う事を覚えた。授業中手をあげて質問する事に抵抗がなくなった(多分もう駄目)。鉛筆の持ち方が少しましになった。インターネットの便利さを知った。知らない人々と共同学習があり、運よくいい人たちばかりで、楽しく課題をまとめる事ができた(課題は「百科事典の比較」)。
 講師の先生たちも総じて熱心な方ばかり(中には開口一番「はあ〜、司書資格ねえ…取って何になるんでしょうねえ…」と、260人をずっこけさせた方もいたが)で、生涯学習論「仏の」竹市先生は特に素晴らしい講義をされたと思う。
 少し話は変わるが名古屋市には現在17の市立図書館があり、私が入館した事があるのは5つ。いつか全ての図書館を制覇するのが昔からの夢だった。千種図書館と瑞穂図書館で借りた本を、鶴舞中央図書館で返し、リクエストは一番行きやすい天白図書館で…などという事をしょっちゅうやっていた。私は区と区の境界に住んでいて、どこの図書館にもある程度の距離がある、という事が影響しているのだろう。司書泣かせかもしれない。
 試験問題に「…以上の項目の他に司書として必要と思われる要素は何か。またその理由を答えよ」といったものかあった。「協調性と体力」と書いたのは私。理由は省くが本当にそうだと思う。
 この講習はお勧めする。上は60代位の方も受けていた。資料等もお見せするので、身近に興味を持った方がいれは、どうぞこ遠慮なく!(毎年夏、全国11大学で開講しています)